満員電車という異常な風習のせいだったかもしれない

 

おはようございます。みゆきです。

 

夫が戦々恐々しています。

例の新型ウイルスのせいで在宅勤務になった夫、

彼の100%在宅勤務の日々もそろそろ1年経とうとしています。

 

多少の手間はあるようですが、

通勤しなくとも仕事ができる職種です。

オフィスですぐに担当者と話せる環境のほうが

仕事上は便利だけども、やっぱり通勤は嫌だなと、

いろいろ明けたら、また通勤なのかなと、

仕方ないけどねと、言っております。

 

通勤になったとしても、彼はそこまで混雑のひどい路線ではありません。

 

いやでも私は今考えても、ひどかったな~・・・

前職はいろんな意味で緩い会社で居心地が良かったのですが、

少し家から遠く通勤時間が長かったことと、

通勤ラッシュもひどかった。

あー、ひどかった。

時差通勤なんて言いますが、

3時間くらいずらさないと混雑は避けられないような、

いつも混んでる路線。

 

私が脱サラした理由のひとつでもあるような気がします。

満員電車が明確な理由ではなかったと思いますが、

とはいえ必ず影響していたと思います。

 

満員電車って、やっぱり異常ですよね。

全くの赤の他人と、あそこまで密着して、

そしてそのまま行き過ぎないといけないんですよ。

 

いちばんひどいときなんて、

痛いと感じるほど体を圧迫されるわけじゃないですか。

体の向きを変えてなんとか圧迫感から逃れたり、

 

『いやいやそこ、私の足の場所でしょっっ!?』

 

と足の置き場に困ったりするって、

ものすごいストレスでした。

 

あんな乗り物に毎日乗り続けるなんて

どこか大事なところを麻痺させないと無理ですよね。

 

そして特に若い頃は、

満員電車で乗り合わせた人相手に、

なぜかすごく意地悪な気持ちになったりしたものでした。

年を取るにつれてそれはなくなりましたが、

知っている人にはしないようなことを

赤の他人にするっていうのもすごく不気味です。

 

いざ会社かどこかで知り合えば、

ただの『普通の人』なのに、

『偶然乗り合せた赤の他人』であるうちは、

なぜか『人』っぽくないような気がしてしまう、

満員電車という異様な空間。

 

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↑の本の後編、

『地下鉄の叙事詩』の話です。

 

 

ネタバレになることは書きたくないのですが、

最初読み始めは、

 

『淡々系・・・?』

 

と伺いながら読んでいると、

 

あー・・・アレね!

例の~・・・んー・・・

最後で全部つながる系、とでも言うのか。

 

最後の最後までリアルさを保つところも安心しました。

スカッと行くのも気持ちいいけど、

現実はいつだって最後まで曖昧な部分を残すものなので、

現実味があって、その中でもスカッとする部分もあるので、

例によって最後のほうはどんどんページをめくりたくなるような吸い込まれ具合でした。

 

 

満員電車の異様な不快感は、

こういう引き込まれ系小説で時間をやる過ごすのがいちばんなのですが、

あまりにも満員だと本すら読めませんよね。

 

でもあたしゃ、電車で本を読む玄人なもんで、

片手は吊り革につかまったまま、

本を持った片手だけでページをめくれますぜ、おねえさん。

 

前半が若干冗長に感じても、

そう感じるときほど自分を焦らすようにゆっくりと、

言葉ひとつひとつを味わうように読むというのが、

あたしゃ好きです。

 

 

 

 

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