おはようございます。ワーキングマザー・サバイバルのみゆきです。
良い例をね、思いついたんです。洗濯物を干しながら、ひらめきました。
例えばの話です。
国連のような世界的な機関や政府が、こう発表したら、あなたはどう思いますか?
公平を喫するため、これからは全員、住む国を自分で選べます。どこで生まれても、どの国へ引っ越すことも自由です。これまでのような、面倒な『移住・移民』の手続きは不要になります。
そんなこと言われたら、どう思います?
「・・・いや待てよ?」
ですかね、私なら。
いわゆる紛争地域や、飢餓に苦しむ国や地域の人たちは、先進国と呼ばれる国々に移住する人が多いでしょう。
そうなったら『いまの日本』が維持できない気がする。
全員が生まれた国に住み続ける『正当性』を、一生懸命考えると思います。
だって、自分が住みにくくなるのは嫌ですもん。
「いま既にそうなっているものを、なんでわざわざ変えるのよ」
って感じると思います。
しかし、日本に生まれたのは私の運であり、たまたまであり、私はそのために努力はしていません。
同様に、いわゆる紛争地域に生まれた人も、悪いことをしたから、努力を怠ったからその国に生まれたわけではありません。
公平の名の下に急に『日本に住む権利』を万人に公開されたら、日本に生まれた私は『不当』『理不尽』と感じると思います。
しかし再度同様に、紛争や飢餓があったり、政治が不安定な国、治安の悪い地域、そんな国や地域に生まれた人にしたら、
面倒な移住プロセス無くして豊かな国に住めるという選択肢は、
『それこそが真の公平だ!』
と思えるかもしれません。
実際そうでしょう、『公平』と考えるなら、誰しもがせめて、豊かな国や地域に住む権利を持つことが、『公平』でしょう。
しかしそんなことをするなら、あらゆる弊害が予想されます。
整備する制度も様々でしょう。
おそらく本当にそうなったら、『もともと住んでる人』を優遇する時代が、しばらく続くでしょう。
ひととおり想像できたとして、
おそらくこれが、いま『日本人男性』が持つ『既得権益』が侵されそうになる感覚に近いんじゃないかなと。
既に持っている特権。
しかしその特権は、努力ではなく運によって勝ち取ったものです。
それを急に、『公平』の名の下に、いままで『下』に見ていた女性たちが、同等の権利を主張し始めている、という図です。
「何が公平だ!俺は男だぞ(日本に生まれたんだぞ)!」
と、いま享受している恩恵を、全力で守ろうとするはずです。
しかしそこには、普通に考えたら正当な理論はありません。
日本に生まれたことも同じです。
いまは当然のように、日本に生まれたら自動的に日本国籍が与えられ、
外国に生まれた人が日本に永住したいと思っても、『正当な』理由がないと認められません。
しかしよく考えると、『日本に生まれなかったという運』以外に、その人が日本に住めない理由なんて、本来ないんですよね。
そんなの理想論だ
机上の空論だ
実行不可能だ
やり始めたらキリがない
既得権益を離したくない一心の人は、そう言うと思います。
人は元来、いまある状態が、『なるべくしてなった状態』だと錯覚しがち
だそうです。
しかしたいていの場合、それはただの偶然や成り行きであることが多いそうです。
女性が、男性と真に同等の権利、選択肢を有するということは、
男性からしたら、あらゆる『弊害』を生むことです。
子供の面倒は誰が見るんだ
家事は誰が担うんだ
老後の面倒は誰が見るんだ
男の仕事を奪われるんじゃないか
『女子供』の仕事を、大の男がするのか
嫌なことは、「嫌だ嫌だ」と言い続けることで、
絡んだ糸を少しずつほぐすように、『こうあって欲しい状態』に変わり始めます。
痴漢をされた女性が、「そんな格好してるからだ」と責められる国では、
「男のくせに稼ぎがない」と責められます。
自分がされて嫌なことは人にしない。
当たり前のことを、言っているだけのつもりなんですが、
『既得権益』に実際以上の価値があるように感じるのは、人間の原始的な心理です。
冷静に見るためには『理性』という、人類が後から備えたとされる、人が人たる所以の心理を発動させないと、いけないんですよね。
いまの少女たちが将来、「男に生まれてれば」と思わないようにしたいんです。
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いつも応援いただき、本当にありがとうございます。
本当は不安でたまりません。