おはようございます。ワーキングマザー・サバイバルのみゆきです。
昨日の記事の続きです。
『仕事が息抜き』と職場で言ったワーママさんに対して、
息も抜けない仕事をして支えてあげているんだよ、
と思った人の話。
これについてモヤモヤしたことから、
自分の渋滞する思いを整理したく。
予想通り長くなりました。
社会に浸透しきっている、
何もかもに優劣をつける習性と、
仕事がいちばん大変で優れた営みであるという価値観。
私自身もね、思っていたんですよ。
漠然とですが、
子育て『なんて』仕事に比べたら簡単、とは言わないまでも、
これだけ仕事ができるようになった私が
できないわけがない。
という感じのこと。
そしてまんまと
で、で、で、できないことだったー・・・!!!
ぐ、ぐはああああああ!!!
と転がり落ちたことで、目が覚めました。
世の中には『B面』があり、
その『面』の世界もまた広く深いと思い知り、
それを思い知ったことで、
『C面』『D面』『E』『F』・・・
と、また別の『面』も無数にあり、
その中で暮らし、楽しみ、苦しみ、泣き、笑っている人が、
実はたくさんいるのだということに、
思い至ったわけですよ。
35歳にして、結構私、もう人として一人前。
と信じて疑っていなかったわけですが、
子供を産み育てて初めて、
私なんてずっと『まだまだ』じゃん・・・
と、痛みを伴いながら理解しました。
そして同時に痛みを伴ったのが、
『B面』でも生きることを選択した私は、
既に弱者なのであるということを、受け入れることでした。
24時間とは言わないまでも、
12時間くらいは仕事に捧げられる状態の人、
それが今の社会の『デフォルト』なんですよね。
だからそうでない『ワーママ』のことは、
既定値に満たないと認識しているんです。
そして最後にやっぱり、
『自己責任』の価値観。
ホントこれは、かなりたちが悪いと言うか、
日本社会に根深い問題を植え付けていると思います。
本で読みましたが、
日本社会がこんなにも『自己責任』の価値観を強く持つようになった
その大きな原因のひとつが、
2004年にイラクで拉致された日本人に対してとった、
小泉首相の態度だったと。
私も記憶にあるんですよ。
「自己責任、という部分もある。」
確かこんな感じのことを小泉首相が言って、
『へー、そうなんだ・・・』
と、大多数の日本人は思ったと思うんですよね。
首相がそう言うってことは、そうなんだなって。
例えば、先天的に体に障がいを持つ人が職場にいて、
残業できない状況だったとして、
それを『お荷物』だと思う人は多いでしょうか。
『先天的』というところ、大事だと思います。
対して、自分が選択して、子供を産んだ『ワーママ』は、
自分で選択したのだから、その不利益も含めて選択したのであって、
だから不利益を被っても仕方ないのである、
そういう価値観。
思うんですが、人って若ければ若いほど、
白黒つけたがります。
『これがいちばん』って言われると安心しますが、
『これも、あれも、そしてこれも大事。
同時にこの観点も必要。
ただしこの点は注意。』
とか言われると、
『はっきりして!』と思いました、私も。
『要するになに?』って。
でもやっぱり、『要するに』とはっきりできない要素で成り立っているのが、
社会であり、人間なのであると、
40歳ころになって初めて、腑に落ちたんです。(遅い!)
でも若者も、そして実は年をとってからも、
実は白黒つけてもらえるとラクだなと思っているんです。
人ってそういうもんなんです。
だから、政治家さんや声の大きな人は、
発言に気をつけないといけないと思うんです。
小泉首相の罪は重いと、私は思っています。
本来私は、すべての人が子供を産む必要もないし、
すべての人が子育ての大変さを理解する必要なんて無いと思っています。
みんな大変だし、大変なのは子育てだけではないし。
でも、『子育てはむっちゃ大変なのである。』
という価値観をわかりやすく社会に浸透させることで、
今の日本社会の息苦しさを少し中和することにはなるのでは、
とは思います。
うん、考えを整理するだけでも少し、
モヤモヤは晴れますね。
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お忙しいところすみません。。
いつも応援ありがとうございます。
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