おはようございます。ワーキングマザー・サバイバルのみゆきです。
5歳と3歳の息子ふたりを育てながら、共働きのお金、子育て、仕事や世の中のことについて書いています。
FPの仕事に加えて、
『Neutral 性別のない子供服店』というショップを運営しています。
社会の中での性別の違いに対する重みが、
いまより少し軽くなったり、柔らかくなったりすればいいな、
という気持ちと、
自分が子供たちに着せたい服が見つけられなかったからです。
私自身は女性で、息子たちは男性で
両方の性の生きやすさについて、考えます。
女らしさのステレオタイプは物質的な損を伴う。
先日読んだこの本が衝撃過ぎて、まだモグモグと反芻しています。
著者の方は、レズビアンの女性で、パートナーの女性と共に、
里親として引き取った少数民族の血を引く、男の子を育てています。
物質的な損を伴う『女らしさ』のステレオタイプと、
おそらくですが、
精神的?な損を伴う『男らしさ』のステレオタイプ、
なのだと思います。
うちの息子たちは今のところ、
『男の子らしさ』の典型のように活発にやんちゃに育っています。
それを『本能』や
『男性脳』『女性脳』のなせる業だと、
私もつい最近まで思っていました。
しかしもっと新しい研究では、
遺伝子の出現の仕方はそんなに単純なものではなく、
環境との相互作用で複雑に表に出るものである、
という理論も読みました。
そして脳にいたっては、
男女間の違いよりもずっと、
個人間の違いのほうが大きいということも。
だから私が以前考え、書いていたことは、間違いだったのかも、
とも思い始めています。
とはいえもちろん、遺伝や先天的な違いを完全否定はしません。
ただ、
『男性脳』『女性脳』と名前を付ける程、
単純なことではない上に、
人は社会的な生き物であると思っています。
社会的とは、
家族や地域、学校、会社などの中で、
求められている役割、好ましいとされている特徴を読み取り、
それに順応しながら性格や性質が形作られる、
ということです。
『気が利かない女はイケテナイ。モテナイ。』
という社会からのメッセージを受け取った若かりしころの私は、
『女ってなんか、気づいちゃうよね~。勘?第六感?』
なんて言っていたし、思っていました。
でも今となっては、それは植え付けられたものだと思います。
以前、『男性脳・女性脳』の本で、
男性や男の子の脳では、感情と言葉をつなぐ脳梁という器官が細く頼りないので、
男性は感情を言葉にするのが苦手なのだ
というのを読みました。
その時は「なるほどね~」という感じだったんですが、
↑の本曰く、
男性は、感情を表すこと、そして男性相手に愛情表現をすることが許されていない。
だから、唯一それが許されているスポーツにとても熱狂的になるのだ。
と書かれていました。
男の子にとって必須なのは、同情の意識。
安心して自分の感情を受け入れることや、
自分の弱さを認めることができなければ、
他の人に同情的になることは難しい。
強くあれ。
泣くな。
勝て。
支配しろ。
諦めるな。
弱音を吐くな。
そんなメッセージを受け取り続ける男の子たちだって、
そりゃ辛い経験もするでしょう。
そんな時に弱い自分や、自分の被害を認められなければ、
悪いのは相手だ、と思ったり、
悪いのは弱い自分だ、と思ったり、
するんでしょうか。
そんなことで強くなれればいいですが、
なれない時、なれない場合には、
どうするんですか?
どうもしないんですか?
私にしたら『普通に』、
友人に泣きついて愚痴を聞いてもらい、慰めてもらい、
少しずつ元気をもらいながら、
徐々に復活するのがいちばん、じゃないの?って感じなんですが。
(男の子たちには)自分の感情を言葉で表現する方法を教え、
助けを求めてもいいのだと教えなくてはならない。
実際にヨーロッパやアメリカの一部の地域では、
思春期の男の子だけを集めて、
若い男性講師がワークショップを行ったりしているそうです。
(思春期の男の子は、『クールな』男性講師からじゃないと教わりたくないそうです。)
そういうの日本でもやってくれないかな~・・・
ま、私なんかが心配しなくても、
若い当人たちが解決していく部分も大いにあるのでしょうが、
『弱くたっていいんだよ?』
というのを心に留めて、
息子たちと向き合い、
見守り、
息子育てにコミットしていきたいな、と思っています。
我々大人に必要なのは、
私たちが彼らの話を聞き、
彼らから学ぶこと。
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いつも応援いただき、本当にありがとうございます。
本当は不安でたまりません。