夫「ねぇママ、ちょっと聞いていい?」
…え~?!
彼がこれを言う時ケースはふたつ、と決まっています。
ひとつ目:何か買いたい物の色が選べないとき
私にしたら色なんて好きなのを選べばいい、のひと言に尽きるんですが、
彼の性格だと、選択のひとつひとつに”論理的な”理由がないとダメなんです。
そして『好き/嫌い』は彼にとっては”論理的”じゃないみたいなんですね。
だから、スペックは選べても色が選べないんです。
不思議以外の何者でもないんですが、色の選択となると異様なまでに苦しむ様を、最近は面白がれるようになりました。
ふたつ目:病院に行くべきかどうか
自分の体がいつもと違うような気がするけど、病院に行くかどうか迷う時です。
大人なんだから自分で考えれば?って感じなんですが、彼にしたら判断が難しいようです。
私はこの判断、普通にできます。
『病院に行くこと自体面倒』ってことも加味して判断しますよね、普通。
でもその普通が、【普通】ではない脳もあるそうです。
例えば子供の体調が悪そうなとき。
熱はなさそうだけど機嫌が悪かったり、顔色がいつもと違ったり、目やにが出ていたり、青い鼻水が出ていたり、発疹があったり、長時間寝たり、呼吸の音が違ったり、いろんな症状があります。
そんなときの私たちの脳、ものすごい速度で情報を処理しています。
これは、いわゆる【女性脳】=女性に比較的多い脳の特徴、だそうです。
まず目や耳、手で、子供のあらゆる箇所を、くまなく細かに観察して、正常な時の状態を呼び出して、現状と比べます。
同時に、同時にですよ、過去の病気、ママ友から聞いた話、テレビで見た話、Webで読んだ話、関係ありそうな情報がないか、ものすごいスピードで脳の中の情報をスキャンします。
目や耳から入った情報と、脳の中にある情報を、瞬時にマッチングさせて、いまの状態が『ヤバイ』のか『ヤバクナイ』のか判断します。
判断しにくいとき、でも病院に行くのか行かないのか、その微妙な匙加減までを判断します。
子育て経験が長くなればなるほど、蓄積された情報量も多くなります。
そんな機能が標準装備されていない脳もあるということ、知ってました?
まして例えば、熱性けいれんなどが起きたとき(私は未経験です)、
母親の脳の中ではものすごい勢いでたくさんの情報が行き交うそうです。
息をのんで、体をけいれんさせる我が子を抱きながら、心臓をドキドキさせながら、
その状態を観察し、脳の中の情報と照合させて判断する、そしてその後の行動を段どる、ということをするそうです。
一方うちの夫は、典型的な、ド典型的な【男性脳】です。
「ママぁ…見て…この目、充血してない?病院行ったほうがいい?」
と私に自分の目を見せて聞いておりました。
「…知らな~い、行けば?」
「ちぇ、冷たいの~…」
私の脳機能は、子供優先です。
今日も次男が39℃の発熱。触るとアチチです。
病院の薬を飲ませて、入眠直後の小さな手足のけいれんを、じっと見ながら、脳を回転させております。
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