こんにちは、ワーキングマザー・サバイバルのみゆきです。
先週末、茨城の私の両親の家へ泊まりに行きました。
子供らも行き慣れた場所、大好きなじーちゃんとばーちゃん。
みんなにとって、良い時間となりました。
ただ一点を除いて…
あ、
暑すぎた…
先週末、台風一過の関東地方は酷暑になりました。
日曜日の最高気温は37℃…
田んぼに囲まれた実家周辺も、誰一人外に出ていませんでした。
居間のひと部屋でクーラーを入れて、6人集まって過ごす時間が長かったです。
とにかく飛び回りたい走り回りたい子供たちを部屋の中にとどめておくので精いっぱいでした。。
殺人的な直射日光
ひび割れる地面
砂埃
陽炎の中で萎れる草
両親が住んでいるのは、古い日本家屋。
あちこちガタが来ているのを、だましだまし住んでいる感じ。
父はもともとは器用な人でしたが、もう修理する気力も体力もなく、あるがまま。
なぜか扉のない箇所があり、別の場所の扉をいちいち外して取り付けたり、台所には一切空調がないので汗だくで料理したり、お風呂のドアも立て付けが悪いというよりも扉がかろうじてぶら下がっている感じ。
切れない包丁と、適当に木を切って作ったであろう、ひび割れたまな板。
毎晩閉め、毎朝開ける雨戸。
使い終わるたびにコンセントを抜く、冷蔵庫以外のすべての家電。
使い終わるたびに閉めるガスコンロの元栓。
私が暮らしていた実家とは場所は違うものの、私が見覚えのない食器はほとんどなくて、
私の記憶にあるいちばん大きなお皿は、今も食器棚の平皿の一番下にありました。
私にとっては不便でしかないものも、彼らにとっては日常であり、自然であり、生活の一部。
私にとっての生活とは、仕事や遊びがメインでも、両親にとっての生活は、
畑の野菜をとること、ご飯を食べること、片付けること、掃除すること、お風呂に入ること、またご飯を食べること、片付けること、布団を敷くこと、寝ること、虫の声を聞くこと、そんなことが大部分の時間を占めるのだな、と思いました。
姉の高校時代だか、大学なのか、その時代の古いスケッチブックを母が出してきました。
まだ白いページが残っているから、子供たちのお絵かきに使おうと。
本格的な紙質の分厚いスケッチブックに描かれた精密なデッサンの上に、暴力的に走る色鉛筆。
ちぎられ、テープで貼られ、もうどうにでもしてって感じ。
午後になって「えいやっ!」と太陽が照り付ける庭へ出ると、ちらほらと虫の姿。
虫男である夫にかかれば、トンボもバッタもカマキリも、あっという間にかごの中。
観察したり、逃がしたり。
最終的にかごに残ったのは、カマキリ2匹と小さなバッタ。
居間でみんなが眺める中、哀れなバッタはあっという間に食べられてしまいました。
確実に存在した緑のバッタが、影も形も残さず、いなくなってしまいました。
私もカマキリをあんなに近くで見たのは初めてでした。
『昆虫すごいぜ!』で有名な香川照之さん同様、うちの夫も大のカマキリ好き。
その攻撃性や獰猛さ、圧倒的な勝者と敗者、有無を言わさぬ弱肉強食、その辺にロマン、興味、癒しや美しさを感じるようです。
「持って帰りたいなぁ…うちのベランダで飼えないかなぁ…
うちの回りにバッタなんかいないもんなぁ…
カマキリ見ながらウィスキー飲んだら癒されるなぁ…」
と言っていました。
カマキリ2匹が残った虫かご。
朝になったら逃がそうね、と話していたら、朝起きたらカマキリは1匹に減っていました。
カマキリにとっては、相手が何であるかは関係ないって知ってました?
動くものすべてが獲物なんだそうです。
食欲旺盛なお腹の赤いカマキリを図鑑と照らし合わせて「チョウセンカマキリ」であると知り、
食べられてしまったほうのカマキリはお腹が赤くなかったのでおそらく「ハバヒロカマキリ」だったと予想して、
イチジクの葉の上に、勝者を逃がした長男。
自然て一体、なんなんだろう。
家に帰った長男は、お腹が赤いカマキリの絵を描いていました。
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最後までお読みいただきありがとうございます。
ひとりでできることには限りがある。