子供が男女に分かれて遊ぶのは『本能』なのか

 

おはようございます。ワーキングマザー・サバイバルのみゆきです。

7歳と5歳の息子ふたりを育てています。

そして、『性別のない子供服店』というのを運営しています。

 

こんなお店をやっていると、

「なんでやっているんですか?」

という質問をね、昨今メディアの方々にインタビューされます。

(時代ですね。)

 

その問いに何度もお答えしてきたのですが、

だんだんと自分の中でも理論が固まってきました。(長いけど)

実際お店をやってみて、そしてジェンダー関係の本はほぼ読んできて、

そして実際『今』を生きる子供たちを育ててみて。

 

私がやりたいのは、

カテゴリーの順番を変えることです。

 

『カテゴリー』って人の脳にとってすごく重要な役割を果たすんですよ。

 

子供が1歳、2歳ころ。

「ワンワン(犬)」を覚えるじゃないですか。

 

そうすると、柴犬もダックスフントも、マルチーズも巨大な犬も、

そして絵で描かれた犬も、

全部ちゃんと「ワンワン」と言うのにびっくりしませんでした?

 

大きさも形も色も違うのに、こんなに小さい子が、

どうしてそれらすべてが犬と認識できるのかと、

私は驚きました。

 

それが私たちの脳のなせる業なんですよね。

『生きていて動く』『4本足』『ワンワンと鳴く』『毛が生えてる』

『ニャンニャンとは違う』

そんな風に細かく分類、つまり『カテゴリー』に分けることで、

いろんな外見の犬を同じ犬だと認識できるのが

人の脳なのですよね。

 

 

『最強生物クマムシ』

と例えば初めて聞いた時、

 

「は?クマムシって何?熊なの?虫なの?

え?微生物?」

 

とまずカテゴリーを探ることで、『クマムシ』を理解しようとするはずです。

 

その無限に存在するカテゴリーの中で、

『性別』というわかりやすいカテゴリーが、

必要以上に大きく、そして『前』に来すぎていると、

そしてそのせいでいろんな弊害が生じていると思うんです。

 

例えば目の前の相手が男性の場合と女性の場合、

態度を変えますよね。

私だって、何か不満を訴えたいとき、

相手が女性のほうが強く言えます。

 

そしてこれが何故かというと、『社会性』です。

 

社会性とは、

今自分が生きている場所において好ましいとされる行いをしたり、

回りの基準に合わせた言動をとること、です。

 

誰かの自殺が報じられると、

同じ『カテゴリー』に属すると思われる人の自殺も増えてしまう、

というのはどの国でも見られる現象だそうです。

生き死にさえ社会性が左右するのが人間という生き物。

 

ズリバイを始めた生後半年ほどの赤ちゃんが、

なぜリモコンやスマホばかりしゃぶろうとするのかと言うと、

ママ、パパがリモコンやスマホばかり触り、それらを大事に扱うからです。

大人が赤ちゃんのオモチャをスマホのように扱っていたら、

赤ちゃんの興味はオモチャへ向かうのです。

人は、生後半年で既に『社会的行動』をとるんだそうです。

 

タイトルの話です。

子供たちが男女に別れて遊ぶのは、社会的な行動です。

人間にも確かに動物としての本能はありますが、

これだけ自殺が多いことを考えると、むしろ社会性のほうが勝ると、

私は思います。

おそらく社会的に弊害のない本能はそのまま残っていく、

という感じなのかなと。

 

 

私は生物学的に女性で、ヘテロセクシャルです。

子供は男の子です。

これは事実ですが、

『カテゴリー』の順番としては、

『我が子である』というカテゴリーが、

『男である』というカテゴリーより前に来ますよね。

 

それと同じで、

『男/女』というカテゴリーを社会的に、

もう少し後に持っていきたいなというのが、

私の望みです。

 

アニメを男女で分け、

ピンクとブルーで男女を分け、

発表会の配役を男女で分け、

社会的分担を男女で分けているのは、大人です。

大人がそう分けているから、

社会的行動として子供も、『男女』というカテゴリーを必要以上に前に置き、

男女に別れて遊ぶのだと思います。

 

この男女のカテゴリーがいま必要以上に前にあるがために、

男性は強くてお金持ちでモテないと負けた気がするし、

女性は仕事も家事も育児も介護も全部やらされていて、

それによって生きにくさを感じている人がいるじゃないかと、

そう思うんです。

 

私は人であり、個人事業主で、オンラインショップ運営者で、

猫が好きで、暑がりで、ワイン党の、女で母で、妻です。

この『女』や『母』や『妻』が、

妙に前にしゃしゃり出てくる、そんな社会が私には窮屈に感じます。

 

実際数年前の夫は、

私を人である前に女だとカテゴライズしていたがために、

私がご飯を作らないと怒ったし、

子育ては私が辛抱して済ませるものだと思っていたし、

私の言うことは話半分に聞いていたし、

私の感情を自分のそれより軽く扱っていたわけです。

 

 

本能だから。

そう一言で言うとシンプルで簡単なので、

脳が安心するのもまた人というもの。

こんな長い説明を全部読んで理解するほうがよほど面倒なので、

大多数の人は本能で片付けようとします。

だから言葉ではない、子供服店で直観的に説明できないかなと、

思ったんですよね。

 

『かわいい・好き・似合いそう』

『男の子が着られるかな』

 

『男の子の服』

『かわいい・好き・似合いそう』

 

この順番を変えたいだけ、それだけなんですよ。

 

 

 

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