「学校行きたくない」長男が言いました。~『トラウマ』の仕組み

 

「ねえ、あれ『そら』?」

長男とふたりで歩いていたら、

急に上のほうを指さして言いました。

 

「え?そら?」

 

「ほら、あれ!そらじゃないの?」

 

「そらって、おそらのこと?」

 

「違う!あ・れ!」

 

「・・・!」

 

これ、これね。

たしかに『そら』だね。

 

漢字を習い始めた長男が、街の中で漢字を見つけ始め、

『質問攻撃』も新たなフェーズへ達しています。

おもしろい。

 

そして、早い。

小学校に入ると、当然ですが『お勉強』が始まり、

その速度が思っていたよりも早いことに驚きました。

 

まだ1年生の2学期。

入学前は

「自分の名前が読めれば大丈夫です。」

なんて言われてもいたのに、すでに漢字ですよ。

 

休校で減った授業時間がどう影響しているのか

私にはわかりませんが、学校のノートを見せてもらうと

日々先へ進んでいるのがわかります。

「がっこういきたくない!」

先日の朝、長男が言いました。

 

あらあら、どうした?

 

「おべんきょうばっかり!あそぶ時間、ぜんぜんない。

学童でも、外であそべない。つまんない。」

 

それは退屈だね。つまんないね。

もっと遊びたいね。

ずっと座ってるのは大変だね。

がんばってるんだね。

お友達には会いたいけど、学校行くのは嫌なんだね。

 

『学校へ行かなければいけない理由』ではなく、

『学校へ行きたくない長男の感情』に

夫と二人、ひとしきり『名前をつけました』。

 

「なるほど~、それは大変だ。

5時間目までずっと、長いよね。つまんないね・・・」

 

ひとしきり文句を言い、

気が済んだように長男は「いってきます!」と学校へ行きました。

 

私は全く専門家ではないので

正しいのかどうかはわからないのですが、

専門家の方が書いたこの本に、

『トラウマ』がどうやって『トラウマ』になるのか、

という内容がありました。

 

 

 

楽しいことも悲しいことも、

『印象的な出来事』というものは、

 

  1. 起きたこと
  2. それに伴って起きた感情
  3. 見たこと
  4. 聞いたこと

 

それらが揃って初めて、電車のように車庫に入って、

『思い出』になり記憶が薄れて行くそうです。

 

しかし↑の4つ(5つだったかな~…)が揃わないと、

それぞれの車両がバラバラになって、車庫に入らず宙ぶらりんに残ってしまうとか。

 

そして

『2. それに伴って起きた感情』が欠けていることで、

他の『1』『3』『4』が宙ぶらりんのまま残り、

引き金となる出来事があると

フラッシュバックが起こったり、身体症状として現れたりして、

それが『トラウマ』の仕組みだと。

 

例えば1年生の時学校でいじめにあっていて、

でも自分が「学校に行きたくない」と言うと、

「しつけができていない」とおじいちゃんがママを怒る。

自分が「学校に行きたくない。」と言うと、大好きなママが困る。

だから『いじめなんて辛くない』と感情にふたをして無理して元気に学校へ行くと、

2年生になって学校に行こうと思うとお腹が痛くなったり、

身体症状として起こったりすると。

 

だから辛い時にはやっぱり、その気持ちに名前を付けて

その辛い気持ちをちゃんと味わって、

電車を完成させておかないといけないと。

 

私はこういう、無自覚な小さなトラウマが、

人の『こだわり』とか『偏見』とかを生むんじゃないかとも思いました。

 

「なんでそんなところにこだわるの?」

と夫に思うこともあるし、

夫が私に思うこともあると思います。

 

わからないけどね。

わからないし、こだわりや偏見やトラウマがひとっつもない人なんて

いないのだと思いますが、

とはいえこの説明はとてもしっくりきたので、

 

「学校行きたくない。」

そう長男が言った時、

 

『いまだ!』

と思いました。

 

行っちゃえば楽しいよ。

おうちにいてもママたちお仕事だよ。

行かないとお友達に会えないよ。

一度休むと癖になっちゃうよ。

 

言いがちなことが頭に浮かびますがそうではなく、

 

『行きたくない』

 

この感情にまだ名前を付けることができない幼さを

サポートしてあげること、

 

そして感情を表現することを『安心・安全』だと認識させること、

 

私は今はそれらを、

優先順位のかなり高いところに置きたいと思っています。

 

特に日本では、男性が感情をあらわにすることをよしとしない風潮があり、

そのせいで生まれている弊害があると私が思っているからです。

 

いやでもとにかく、この本はすごく勉強になります。

 

 

 

 

トラウマ

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