そういえば九州の女だった母 思い出してもゾッとする母と娘のあの作業

 

おはようございます。ワーキングマザー・サバイバルのみゆきです。

『男尊女卑』として『有名』らしい九州地方。

私自身は九州には出張や旅行で行ったことしかないので

実体験としてはよく知らないのですが、

よく考えたらあれ?

お母さん、博多の出身でした。

思い出した・・・

母は高校を出て集団で上京して、

母のお姉さんと一緒に暮らしながら東京で働き始めて、

父に出会い、26歳で結婚しました。

当時メジャーだったいわゆる『寿退社』をして、

以来専業主婦。

次女である私が中学生ころからパートで働き始めました。

 

私も手伝わされたことを覚えているので

結構長くやっていたのだと思うんですが、

ある『作業』がありました。

 

ブドウ、ありますでしょ。

そう、フルーツのブドウです。

 

粒が大きくて皮ごと食べられる品種も最近では出回っていますが、

30年前なんて、大きい粒のやつは高いマスカットや巨峰で、

皮もむかなきゃで種もあって、普段は食べませんでしたよね。

普段食べていたのは、粒が小さくて、種が無くて、

でも皮は食べれない、

庶民派デラウェア。


↑こういうやつ。

 

 

私もよく食べました。

一粒ずつとって、口の前でプチッと皮から押し出して、

一粒ずつ食べていました。

 

そして父。東京出身。

そんなデラウェアを一粒ずつ食べるのは嫌だと、

そう言ったそうです。

でも食べたいと。

 

今なら、

 

しーらーねーよーっっっ

という感じなのですが、

 

当時の母、博多出身。

デラウェアを一粒ずつガラスのお皿にプチプチと出して、

冷凍庫で凍らせて、それを父に出していました。

 

その作業を、手伝わされました。

たしかたまに、私もその凍らせたデラウェアを食べた覚えもありますが、

あまり私は凍ったブドウは好きではありませんでした。

 

何度も何度もその作業をやった覚えがあります。

 

大人になった姉がふと言いました。

 

「覚えてる?

お母さん、お父さんのために一粒ずつブドウ出して、

凍らせてたの。

手伝わされたよね。

いま思うと、おぞましいよね。」

 

ホント、おぞましい。

赤ちゃんですか?って感じ。

 

食べたいなら自分で食べるべきで、

一粒ずつ食べるのが嫌なら、

食べないという選択になるはずが、

妻がなんとか食べられる形にしてくれると。

 

私だって、巨峰がバナナ状だったらむちゃ食べたい。

でも、皮を剥くのが面倒だし、種も面倒だから、

食べないわけですよ。

もしくは、剥かれた状態の高い巨峰(そんなのある?)があるなら、

それを買うかどうか、自分で選ぶわけです。

 

しかし母は、

 

「お父さんは外でお金を稼いでくれているから。」

 

と、

ブドウをお皿に空けていました。

 

例えばいま夫が、

私が巨峰が食べたいと言ったら、

一粒ずつ剥いて、種を出してくれたら、

 

「え?ありがとう。いただきます。

でも、悪いからいいよ。自分でやるよ。」

 

と言うだろうな。

 

あと母が口癖のように言っていたこと。

 

「やっぱり女の人のいれるお茶は美味しい~。」

 

これも姉の逆鱗に触れていました。

 

「は?女の人がお茶をいれると何がどう違うの?教えて!

見えないところで男の人がいれたお茶飲んだら違いがわかるの?

ねえ!わかるの?

わかるわけないじゃん!

おいしいお茶は誰がいれても美味しいの!」

 

「お姉ちゃんはこわいわ~、いつも。」

と母はシュンとしていました。

 

素直な性格の人なので、

育った環境や社会のメッセージを素直に吸収していたのだと思います。

 

デラウェアも、いつからか買わなくなり、

凍ったブドウも登場しなくなりました。

 

そして現在、70代夫婦。

脳梗塞の影響で多少麻痺が残る父は、

テーブル以外の場所で物を食べ、

ボロボロこぼし母に叱られてヘラヘラする、

という状態。

 

6歳児だって、

「テーブルの上で食べなさい。」

と言えばちゃんとこぼさずに食べますよ。

 

私は今の年齢以上に年を取ったことがないので、

70代という年齢を経験したことがないのでわかりませんが、

老いるってそういうことなんでしょうか。

 

何度も書いた気がしますが、

父が亡くなっても母は楽しく生きていけると思いますが、

母が先に亡くなったら父がひとりで『生活』することは不可能です。

汚部屋、ゴミ屋敷、お風呂入んない、みたいになると思います。

もう確実に施設へ入ってもらうつもりですが、

それってどうなんだろ。

 

大人が『ひとりで生活できない』って、

よく考えたら『すごい』ですよね・・・

 

 

 

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