おはようございます。ワーキングマザー・サバイバルのみゆきです。
6歳と4歳の息子ふたりを育てています。
最初に自慢したいんですが、
親になる前も、親になってからも、
私は本当に、良き親に育ててもらったと思っています。
育ててもらっている時には意識もしていませんでしたが、
いざ自分が社会に出てみると、
親に不満を抱えている友人
「こ、この人も親なの?マジで?」と思うような大人に会ったりして、
自分がとても恵まれた環境に生まれたことを知りました。
父も母も、普通の人ですが、
ふたりともとにかく温厚です。
「あなたの好きなようにしなさい。」
と言いながら、
できる限りのサポートをしてくれて、
放任なのに『信頼されている感』がビシビシ伝わってきて、
私としてはいろいろな挑戦、経験ができたと思っています。
アメリカに留学していた時、
当時はまだメールもあまり普及していなくて、
ウォールマートで長距離電話用のカードを買って、
大学の公衆電話から時差を考えて父親に電話して、
「次の学期の学費、80万円くらい~。
お願いします~。」
と言うと、
「はいは~い。
元気でやってるの?」
と二つ返事で大金を振り込んでくれて、
そんなことされたら単位落とすわけにもいかなくて、
だから私は寝る間を惜しんで勉強して、
そして寝る間を惜しんで遊んでいました(笑)
つまり全然寝ていませんでした(笑)
いろんなことを考えさせられた本でしたが、
『親であること』について特にいろいろ思いました。
もうね、アルテイシアさんLOVE過ぎて、
この人の言うことは一生追いかけると決めました(3人目)。
重い話題で、ここまで人を笑わせることができるって、
やっぱり『言葉』の力ってすごいな~と。
血だらけでもカラカラと笑っているような強さと、
いつでも一緒に泣いてくれるような包容力と、
救いようがないほどの状況の中でも必ず(笑)を生む表現力と、
あー・・・もう、好き。
この本の目の付け所は無数にありますが、
私はまず、『親ならではの圧』について思いました。
私がいま両親に会う時には必ず子供たちが一緒で、
両親はもはや『じーちゃん、ばーちゃん』の顔です。
私の『お父さん、お母さん』の顔はどうしても隠れます。
そんなとき私はその『圧』をあまり感じませんが、
『親と子』だけでいる場合、
どんなに『良い親』であっても、
親特有の『圧』ってあるなと。
私は今、6歳と4歳の息子たちの親で、
彼らにとってはもうどうしたって、
絶対的な『権力者』になってしまうということ、
忘れずにいないといけないと、改めて思いました。
子供たちは、幼く未熟で、経験値と知識が無いだけで、
親である私と対等な人間です。
確かに私のお腹から生まれましたが、
彼ら自体にも、彼らの人生にも、
私には『所有権』は1ミリもなく、
あくまでサポート役を引き受けただけ。
そこには従属関係も上下関係もなく、必ず対等なのだと、
ちゃんといつも頭に置いておきたいと、思いました。
悪名高い『囚人と看守の実験』ご存知ですか?
普通の学生に
『あなたは囚人』
『あなたは看守』
と役を与えると、
それぞれが囚人らしく、看守らしく振る舞うようになり、
揚げ句の果てに暴行まで起きたという実験は、
途中で中止されたとか。
それと同じなんだろうなと。
親という『役』を与えられると、
つい『親っぽく』というか、
自分の中の『親のイメージ』を演じてしまって、
つい
子供以外には言わないような
『支配的』『抑圧的』な言動をしてしまったりします。
私はそういう意味で、
『しつけ』という名目で子供を叩くという行為は、
絶対に間違っていると思っています。
小突く、強くつかむ、押す、揺する、も全部、
大人にしないことを子供にしていい訳ないと思います。
『教える』という行為にはなぜか、
『圧力』『権力』が付いて回ります。
「危ないからダメ。」
と言う時、
「ママはあなたのことが大事だから、
あなたが痛い目に遭うのは嫌だから。
やめて、と言っている。」
と忘れずに付け加えることや、
「それ、ママもできなかった~。
ヤだよね~。わかる。」
友人に何かを教える時のことを思って話してみたり。
いろいろ工夫はするものの、
当然時に私もイライラして、
「うるさ~いっっ!もうママ知らない!」
と脅迫したりしてしまいます。
愛おしさと、権力が、
時にまぜこぜになってしまうような、
そんな気がします。
子供にとって『毒っけ』を持たない親は存在しないわけで、
せめて私のその『毒』が
少しでも彼らの翼を傷めないように。
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最後までお読みいただきありがとうございます。
ひとりでできることには限りがある。