これはいつか名前が付くんじゃないかな。20代のときに読みたかった。

 

おはようございます。みゆきです。

7歳と5歳の息子ふたりを育てています。

 

私は私で、今の状況にすこぶる満足しているんですが。

息子たちがいて、夫がいて、猫がいて。

いま、特に不満はありません。

 

『でも、でも、もし私がこの本を20代で読めていたら。』

そう思わずにはいられなかった本。

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韓国発の本です。

ブログの書籍化、かと思いきや、

コピーライターさんと雑誌の編集さんが

この『女ふたり』なのですごく考えられた作りです。

文章にも重みと軽さのメリハリが効いていて、

でも全体的にはサラッと乾いた本なので、

とても読みやすく、久々の超絶お勧め本です。

 

おそらく、この『女ふたり』の共同生活は、

既に日本でも結構自然発生していると思います。

例えば姉妹ふたり、従兄弟ふたり、三人。

女友達とのルームシェア。

 

でも、きっとこういう本がきっかけになって、

いつか誰かが、気の利いた名前をつけるんじゃないかなと、

それくらいに認知されていくんじゃないかと思いました。

 

それはさながら、『結婚』にかなり近い形。

 

若いならまだしも、

40代の女性がわざわざひとり暮らしからふたり暮らしに移行するなら、

それなりの『家』が欲しいところ。

 

そうなるとどうなるかと言うと、

『友人』『知人』という関係性でともに住宅ローンを組む事に。

ふたりの名義で家を買い、ふたりの名義でローンを組むとなったら、

おいそれと相手を選ぶわけにもいきませんよね。

大好きな友人たちでも、普通はお金のことまで立ち入りません。

 

考えてみてください。

子供がいない、子供を持たない人生だったとして、

40代で共に生きるパートナーを、性別を超えて選ぶなら、

そして血縁関係のない人を選ぶなら、

誰を選びますか?

そしてその人は、あなたを受け入れてくれそうですか?

 

それはもはや『プロポーズ』級。

 

よく考えたら、この本のような相手に出会えることは

すごく幸運で稀有なことなのかもしれません。

そして、『男女の結婚』では、

制度や社会通念だけに後押しされ、いかに無謀なことをしているのか、

それを思い知らされるというか。

 

死ぬまでの契約じゃないにせよ、

共に暮らし一緒にローンを払う女性のパートナーを見つけるとなったら、

そしてそれが姉以外なのだとしたら、

例えば同じくらいの収入の人がいいかなとか、

思いませんか?

 

だって、家を買う前提なら、住みたいと思う家のスペックが

同程度じゃないと双方納得できないですよね。

 

例えば双方の年収が500万円くらいで、

2人合わせて年収1千万円なら、

3千万円の家くらい買えるかなとか考えられますが、

 

自分が年収500万円で、

年収200万円の女性をパートナーに選ぶと

経済的に自分が重くなりそうだし、

逆に年収1千万円の人では気を使うし、

彼女が求めるスペックの家のローンは私には払えないかもしれないし。

 

大幅な年収の偏りは、

家事の分担にも影響を及ぼしそうです。

それなら、なんのために他人と暮らすのかわからなくなりますよね。

 

だからそれは多分、

誰かと暮らしたいから誰かを選ぶんじゃなくて、

この人と暮らしたいからその道を探る、

もしくはその両者が同時進行、じゃないとうまくいかないような。

 

もうね、読んでみてください。

言いたいこと、今まで何故か考えていなかったこと、

それらが溢れてくる本です。

 

それは『結婚さながら』であり、

いまの『結婚』についても考えさせられることばかり。

 

たまたま一方の仕事が極端に忙しくなり、

自宅で仕事をしている残りのひとりが家事を一手に担う時期があり、

その不均衡に在宅勤務している方がキレるとか、

そういう話が書かれています。

 

でも、でもさ、

『男は仕事/女は家』とか、

そういう社会的な役割分担が無いと、

とにかく話し合い、解決策をフラットに模索していくわけですよ。

 

そして同性でカップルじゃなくても、

ケンカして『別れる』ことを想定したりするんです。

 

「もうこんな家出てってやる!」とか、

勢いでそう思って物件を探したり、

それでも仲直りしたり。

 

「本来の気持ち」としての『好意』。

慣習と家族関係と責任と義務で踏みにじられてしまう以前の、

親しみの情。

 

読めば読むほど、書けば書くほど、

こういう関係は既に人知れず存在すると思うんです。

配偶者に先立たれた人ふたりがなんとなく生計をともにしていたり、

居候が長引いていたり。

 

でも、本でも書かれている通り、

人生100年時代であったり、多様性が叫ばれる時代であったりして、

『家族』の形ももう、本当に様々であるべきだし、

既にそうなっていると思います。

 

個人が喜んで他人の福祉になるためには、法と制度の助けが必要だ。

 

 

選択的夫婦別姓で壊れるような型にはまった『家族の絆』より、

それこそ『絆』や『ネットワーク』自体が

既に多様化しているんだろうなと思いました。

いま結婚している人もしていない人も、

ぜひとも読んで欲しい一冊でした。

 

みんなの『自分らしさ』を内包できる社会なら、

いいのにね。

 

 

 

 

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