ずっと宿題にしていた本を読みました。

 

おはようございます。ワーキングマザー・サバイバルのみゆきです。

「読まなきゃな~・・・」

と思っていたんです。

でもなんだろう・・・

 

重そう?

 

と思っていて、先延ばしにしていました。

実際は、重い、というよりもむしろ、

 

一見『軽い』

 

でもだからこそやっぱり、重い。

 

と思いました。

 

小説なのか、ドキュメントなのか、それすらも知らないままに読みました。

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筑摩書房
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長男が生まれる前、

私は以前勤めていた広告代理店で異動になり、

大きなチームに入りました。

 

そのチームは、私が会社を退職するまでずっと在籍したチームですが、

私が入った当初は、それ以降とはまったく雰囲気、

というか人が違いました。

 

上層部は全員男性。

飲み会が頻繁にあり(私は行きませんでしたが)、

先輩に言われて後輩男性が居酒屋で服を脱がされたり、

それこそ一気飲みをしたり、

『残業してナンボだぜっ!』みたいな部活のような空気で、とても居心地が悪かったです。

 

そのチームの時代、マネージャー男性『Aさん』がこう言いました。

 

「女性にこんな大変な仕事させるなんて、とんでもない。」

 

それを聞いた女性陣、

何も言えず、唖然、

 

のちに、

 

溜息

 

という感じでした。

客先でミーティングがあり、ミーティングが終わったのが18時ころ。

定時ももう過ぎています。

 

パソコンも持ってるし、仕事は家でできます。

マネージャーAさんに、

それでも1時間かけて、家とは反対方向の会社へ戻れと、言われました。

 

会社に着くのは19時。

すぐに帰ったとして家に着くのは20時。

 

その2時間の移動時間って、なんのためですか???

 

別の同僚男性は私のその問いに、

 

「うーん・・・『やってます感』?」

 

と答えました。

 

無駄すぎる。

『感』で売り上げが上がるのか。

 

なんとか拒否できないもんかな~・・・

 

と考えていたらちょうど、長男を妊娠したことがわかり、

それを理由にしました。

女性には選挙権もあるし、男女雇用機会均等法が施行されてしばらく経つし、

セクハラという言葉も生まれて戦いやすくなったし、

『あからさま』に『差別』を受ける時代は終わり、

でも確実に、確実に残っている『差別』。

 

『差別』とは、

本人の努力ではどうしようもないことが原因で、

不利益や不便を被ること。

 

いま思うと数年前、

 

「差別と区別はどう違うんだ?」

 

と言う夫にこう答え、

 

「な、なるほど・・・」

 

と言われました。

『差別』の明確な定義すら、きちんと説明された人のほうが少ないのだと、

その時知りました。

 

女性だからと言ってバスの座席に座らせてもらえないわけでもないし、

女性だからと言って同じ仕事に就けないわけでもない。

 

でも、社会の仕組みの中に網の目のように、漫然と巣くっている『差別』を、

細かく、飄々と、淡々と、

事実として並べた作品です。

 

韓国の話ですが、同じ儒教文化の根強い国なので、

かなり通ずるところがあります。

 

予備知識はあまり仕入れず、そのまま読んでみるほうがいいと思います。

 

ちょっと古い(2016年)ですが、私も最近知った、格好いいスピーチも。

下着とかもあります!@Neutral

 

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