こんにちは。ワーキングマザー・サバイバルのみゆきです。
いまは大体、月に10冊くらいの本を読んでいます。
図書館で借りたり、買ったり。
何を読んだか忘れてしまうので、読んだらノートに書いています。
それを定期的にエクセルに落としておくと、
「あれ?この本読んだかな?」
という時にすぐに検索できるので便利です。
たまたまそのノートを見返していて、ふと、
【2013年12月】ころに目が留まりました。
ある作家さんの本、しか読んでいませんでした。
2013年12月ころ。
ま、少し復活し始めていたかな。
長男生後3ヶ月ころです。
多分私、ノイローゼでした。
子育てってもっと、楽しいものだと思っていました。
『かわいい』…とは思いました。
でもね、それよりも先に立ったのは、
漠然とした不安、孤独感と、急激な変化を強いられることに対するストレス、でした。
母がしばらく手伝いに来てくれたんですが、母が一緒にいるうちはいいんです。
母が帰った後、家の中はシーン…となって、
赤ちゃんとふたりきり。
おそらく初めての子育てに対する不安と孤独、それに尽きるんでしょうね。
何が不安なのかもわからない不安が『ザッバーン…』と波みたいに押し寄せてきて、
いてもたってもいられなくて、見もしないテレビをつけていました。
音が聞こえるだけで気がまぎれました。
これまでも暮らしていた家だったのに、違う家にいるみたいでした。
結婚してから、夫とは起きる時間が違うので朝ごはんはひとりでパソコンの前で食べていました。
それが私の、当時の【習慣】でした。
しかし赤ちゃんは、静かに座って朝食なんて食べさせてくれませんでした。
しばらくもがきました。
抱っこひもに入れながらパソコンの前に座って朝ごはんを食べてみたり、
そばに寝かせて食べてみたり、膝に抱っこしながら食べてみたり。
とにかく泣いていた赤ちゃんに、そのうち諦めて、授乳しながら食べるようになりました。
そんな私の小さな【習慣】のひとつひとつを、
変えたくもないのに変えさせられることに、とてつもないストレスを感じました。
眠れない夜が来るのが、嫌でした。
「また夜か…」
夜は寝るものなのに、途切れ途切れの短い睡眠。
眠いというより、いや確かに眠いんですが、それよりも、
いつ起こされるかわからない、という感覚がストレスでした。
上着を着たまま、布団もかけず、倒れこむように寝てはまた起こされる、その繰り返しでした。
食欲が一切なくなりました。
ご飯が喉を通らなくなりました。
『これは多分、ヤバイ』
そう思って、自治体の育児相談会などに顔を出すようになって、
徐々に復活していきました。
読書は、私の長年の習慣でした。
いつも何かしら読んでいる本がそばにありました。
でも当時は、読めませんでした。
『本が読めない』と思ったのは初めてでした。
文字を目で追っても、頭の中に像を結ぶことができませんでした。
それまではその作業が楽しかったのに。
でも、唯一読めたのが、その作家さんでした。
なんでだろう。
平易な言葉で、淡々としているから、かなぁ。
小説であっても、エッセイであっても、テンポが良くて、いい意味であっさりと淡白な味わい。
暑くも寒くもない朝の散歩みたいな感じ。
決して日常をはみ出すことなく、でも、爽快、痛快。程よく。
彼女の言葉運びなら、当時の私もしばし、
どこかへ少しだけ連れて行ってもらえました。
え?次男のとき?
あ、もう次男のときは、産後の入院中にお金の本読んでました。
入院中の夜中の授乳中に、FXでガンガン利益出してました。
助産師さんに、
「さすが、経産婦さんね…」
と言われました。
退院しても毎日、お金の本三昧で、夫に言われました。
「…カネの本ばっかりだな…」
群ようこさん、いまだにすごいペースで本を書いていますが、
全部読んでる作家さんのひとりです。
あのときは、本当に助けられました。
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最後までお読みいただきありがとうございます。
ひとりでできることには限りがある。