こんにちは。ワーキングマザー・サバイバルのみゆきです。
中学生のころの、苦い思い出ってなんですか?
私は、そうだなぁ…
仲の良かった同じ部活の友達に、
「みゆきちゃん、性格悪いってXXチャンが言ってたよ~」
と言われたこと。
また違う仲の良い友達と同じ高校を受験して、
一緒に合格発表見て、私は受かって彼女は落ちて、
その時の彼女のひきつった泣き笑いの顔。
いつも不安で、いつもどこかイラついていて、
不安定で、トゲトゲしていて、敏感で、
いま思い返しても、二度と戻りたくない多感な思春期でした。
そしてそんな時期、学校やら友達やらとの悩みがあっても、
親になんて絶対言えませんでした。
私は幸運にも、そこまで深刻な問題や悩みはありませんでしたが、
たとえあったとしても、親に相談するのは最後の選択肢だったと思います。
だって当時の心境としたら、親に相談するなんて、
恥ずかしいし、格好悪い、それに尽きます。
でももし、もし万が一、中学生になった息子が!
自殺を思いつくほどの深刻な悩みにぶち当たったとしたら!!!
『この人の言うことは一生追いかける』
と固く心に決めている人がいます。
鴻上尚史(こうかみ しょうじ)さんという作家・脚本家・舞台演出家の方なのですが、
子供が生まれる前は彼の舞台は全部観に行きました。
公演の日には必ずロビーにいる彼に、勇気を出して話しかけたこともありました。
彼の言葉はいつも、私の中のパズルのピースが欠けている部分を、
液体でジュワッと埋めてくれたんです。
彼の本を抱きしめて『ありがとう~』と言ったこともありました、そういえば。
ひどいひどい、それはひどい【いじめ】に苦しむ中学生が、
何度も出撃しながら生き残った実在の元特攻兵の本や、本人に会い、
中学生自身も何度も自殺を考え、生き残ります。
いじめっ子たちに仕返しをしたり見返したり、
生還した元特攻兵のおじいちゃんに生きる勇気をもらったり、
というわかりやすい展開ではありませんが、
その分余計にリアルで、本当に胸がドキドキしました。
実際に息子を持つ私は、母親目線でしか読めず、
そんな時に母親がいかに無力か、
改めて自分の中学生時代を思い返しても、
『性格悪いってXXチャンが言ってたよ』と言われた時、
もし母親の知るところとなって、母親に慰められたり励まされたりしても、
当時の私には、何の意味もなかったことが、
自分が母親となったいまでは、歯がゆいというか、もどかしいというか。
中学生ころの悩みのほとんど、いやすべては、友達関係のことでした。
その悩みの中で意味があるのは、友達の反応、それがすべてでした。
親にできることなんて、ほとんどないんです。
本人が選んだことをサポートしてあげることくらいなんじゃないか、と思いました。
死にたいと思うほど辛いことがあった時、
何が息子たちを支えてくれるだろう。
その一線を越える境目に来たとき、
彼らはそこに何を見るんだろう。
電車で読むと乗り過ごすかもしれません。
ああ、やっぱり好き、鴻上さん。
ご興味があれば、ぜひ。
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最後までお読みいただきありがとうございます。
ひとりでできることには限りがある。