こんにちは。ワーキングマザー・サバイバルのみゆきです。
悶々とする妻、察しの悪い夫。
世間ではこの図式を<結婚>と呼んでいる。
電車の中でこのフレーズを読んだとき、
思わず本を胸に抱えて天を仰ぎました。
ああ・・・なんとも絶妙な表現。
ああ・・・メモメモ・・・
久しぶりに、↓の本以来、
夫に『ぜひ読んでください』と渡した本に
書いてあったフレーズです。
ある日の平日の昼間、夫からLINEが来ました。
「土日出勤の依頼が来てしまいました。
どこで出勤可能か、調整せよ、と・・・」
この時点ではまだ、休日出勤をするかしないか決まっていなかったんですが、
この話を夫が私にした時点で、
既に私は、とても悲しかったです。
私の仕事で休日出勤の話があったら、
基本的には私には、受けるという選択肢はありません。
仮に多少無理をして休日出勤ができるとしても、
(祖父母や夫に子供の世話を頼む)
私自身が、わざわざ週末の子供との時間まで削って
仕事をしたいとは思わないので、絶対に断ります。
なので仮に休日出勤の話が会社で出たとしても、
夫に相談するまでもないこと。
【モラルハザード】という言葉があります。
本来【モラルハザード】とは、保険の話の時に使われます。
みなさんが加入している健康保険がありますよね?
病院へ行くと、実際にかかった治療費の3割だけを自分で支払って、
残りの7割は健康保険から支払われます。
保険料を毎月払っているわけですが、
この保険があるおかげで私たちは、
必要なときにまともな治療が受けられるわけです。
なんか、頭が痛いとします。
風邪でもない。
しばらく痛ければ、病院へ行きます。
原因と解決方法が知りたくて、いろんな病院で、いろんな検査をします。
結局、1年ほどいろんな検査と治療を重ねて、
どの治療や薬が効いたのかはよくわからないけども、
なんとなく治りました。
それまでに使った医療費は、100万円でした。
しかし、別の人が同じ頭痛を起こしたとして、
その人は健康保険に加入していなかったとします。
保険がないので、病院へ行ったら高額な医療費を払うことになります。
そうなるとなんとか、自力で対処しようとしますよね。
民間療法というか、お茶とか、体操とか、運動度か、
マッサージとか、食事療法とか、そういうものをいろいろ試して、
やはり結果的にはなんとなく治ったとします。
保険料は、自分の懐から出るわけではありません。
保険料も払っていることだし、
病気にならないように予防しよう、というよりも、
病気になったら病院へ行こう、と思う。
故に、
保険があるから、余計に医療費がかかる。
このジレンマが【モラルハザード】です。
賃貸の家を、自分で買った家ほど大切に扱わないことも、
自分の所属していない部署の業務に問題点を見つけても、
気づかなかったふりをしてしまうことも、
損害保険に加入した途端に、注意を怠ってしまうことも、
家ではグラスを割ることなんてないのに、
レストランでは割ってしまうこともたまにあるのも、
全て、【モラルハザード】です。
責任を問われない、自分の腹は痛まない、行いを正す必要がない、
そんなとき人は、軽率になり、油断をする。
あれ?
なんかどっかで馴染みのある感覚・・・どこだ・・・?
まさか自分が離婚される、
家族の心が自分から離れることなんてない、
と油断している夫か?
私が夫の立場なら、
子供たちが幼いまさに今のこの時期に、
週末に仕事をするなんて、不安になると思う。
子供や妻の心が、自分から離れてしまうんじゃないか、って。
いや、子供が小さかろうが、
週末に1度や2度仕事をしたからって
決定的な悪影響があるわけではありません。
ただ、不安に感じるってだけです。
それに実際、私の心は離れる可能性アリアリですからね。
人の心や信用を失うのって一瞬で、
でも取り戻すには何年もかかったり、
取り戻せなかったりもするってこと、
考えたこともないのかな。
夫婦間の【モラルハザード】を防ぐには、
夫婦間で約束を交わし、家庭人として最低限の義務を果たすことだ。
人は、失うものがあると奮起できる。
そうそう。
私は子供たちが大切すぎて、
失ったり損なってしまうのが怖すぎて、
奮起しているのだと思う。
夫にこの話をしたところ、
とりあえず休日出勤は断る、とのこと。
まあ、夫が悪いわけではなくて、
そういう休日出勤が当たり前のような社会の問題なんですが、
とはいえ社会は個人の集合体なので、
嫌なら個人が抵抗するしかないんですよね。
そして私だって、なんらかの【モラルハザード】に陥っているはずです。
光熱費は夫が払っているので、
省電力に対する執着心は、夫よりは小さいかもしれません。
ああ、肝心の本の紹介を忘れていました。
こんなに終わりまで引っ張るつもりはありませんでした。失礼、失礼・・・
まさに、『皿洗いからセックスライフまで・・・』の話です。
たくさんの夫婦の例が載っていて、
必ずいくつかは、自分たちにも当てはまるはずです。
アメリカの本ですが、夫婦の問題に国は関係ないんでしょうな。
この本、まだまだネタはありますので、また書くと思います。
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最後までお読みいただきありがとうございます。
ひとりでできることには限りがある。