すべての記事の中の、ある言葉をすべて書き換えています。

 

おはようございます。ワーキングマザー・サバイバルのみゆきです。

ダイソー出身のモンステラちゃん生育状況です。

割れた葉っぱがまた生えてきました。

だんだんと割れ方もダイナミックになってきました。

我が家の日当たりのいいベランダで育つモンステラちゃんはワイルドだと、元の持ち主である姉が言っていました。

あのですね、いま私の記事総数が、約900件になります。

ライブドアブログからWordpressへ移行して、合わせて約3年になります。

実は当初から毎回のように使っていて、なんとなく心に引っかかっていたけど「とりあえず」と使っていた言葉、それをやはり、いま全部見返しながら書き換えています。

まだ全部置き換えは完了していません。

 

何の言葉かというと、

 

【旦那】

これをすべて、【夫】に書き換えています。

気づいた方は、いるかな?

最近の記事ではすべて、夫で書いています。

 

会話の中でも、文字の中でも、女性が配偶者のことを指して【旦那】と言うことは多いです。

しかし本来はこれも、自分より上の身分の人のことを表す言葉です。

【主人】という言葉にはさすがに反応している人もよくいますが、【旦那】はまだまだ現役です。

しかし【旦那】も元々は、

生活の面倒を見る人。パトロン。

という意味の言葉です。

 

本当であれば、話している相手の配偶者を指す場合にも、

【パートナーさん】などを使いたいのですが、さすがにこれはまだ意味が通らないことも多いかと思い、

私も【旦那さん】を使っています。

しかし【ご主人】は絶対に使いません。

 

私がこういうことを言ったり書いたりすると、夫のような人は

「過敏に反応しすぎだよ。ヒステリックだよ」

と引きます。

しかしね、私は知っています。

人の過敏な反応に引く人は、マイノリティや社会的弱者になった経験に乏しいということ。

夫だってもちろん、弱者になった経験はあります。

自分より学歴の良い人の中、自分よりモテる男性たちの中、とにかく何らかの点で自分より優れた点を持つ人の中に身を置けば、誰だって弱者になれます。

しかしその【弱者経験】はあくまで疑似体験のようなものです。

だってすぐにそこから逃げる、抜けることができるから。

学歴では勝てないと思ったら、土俵や戦い方を変えたり、そもそもその人とは戦わずに済む方法もあったりします。

本当の【マイノリティ】や【弱者】とは、自分の努力ではどうしようもできない状況です。

人種、性別、性的嗜好、その他いろいろな点で、少数派だったり、弱い立場に置かれる経験を、日本でずっと暮らす日本人男性は、なかなか経験したことがないと思います。

中にはいます。ちゃんと【マイノリティ】や【弱者】の経験を持つ日本人男性も。

でも圧倒的に少ない。

 

 

 

姉の仕事は、なんらかの【Disable】を抱える学生をサポートすることです。

目の見えない学生が、好きな飲み物を買えるように、自販機に点字表示をつけてもらおうという話のとき、

たった数万円のコストを惜しむ人が、

「じゃあ彼女には、ポットを持ってきてもらえばいい」

と言ったそうです。

 

目が見えないというだけで、飲みたいものを買える状況さえ与えてもらえないんです。

なぜかというと、【目が見えない】という特性が【少数派】だからです。

おーかーしーいーでしょー???

でもそこに何の疑問も感じないのは、経験したことがないということなんだと、改めて思うんです。

【Able】も【Disable】も、その個体に属する特性ではなく、あくまで環境との相互作用の中にある。

私にとっては目からうろこのフレーズも、姉にしたら「そりゃそうでしょ、何をいまさら」という感じでした。

それくらい彼女の毎日は、ジレンマと戦いにまみれているのだと思います。

環境は、いつだって【多数派と強者】が使いやすいように作られています。

 

女性であることも、ワーママであることも、環境さえ変われば弱くもなんともないことです。

女性であること、ワーママであること、そして目が見えないこと、LGBTであること、そのものに【弱さ】は含まれません。

ただ環境が、それを【弱者】にしているに過ぎません。

じゃあどうするか、というと、環境は少しずつ変わっているわけで、なぜ環境が変わっているかというと、

変えようと働きかけている力=人がいるからです。

なら私も、それを少しでも加速できるように努力したいわけで、

だから私は細かい言葉に気を付けようと思っているわけです。

 

言葉が思考を作り、

思考が行動を作り、

行動が人格を作る。

 

【旦那】という言葉の意味には無自覚でも、そこにはチョウチョのはばたきほどの影響力もあります。

…にしても置き換える箇所が多すぎて、なかなか追いつかない次第です。

 

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最後までお読みいただきありがとうございます。

ひとりでできることには限りがある。

コメント一覧
  1. 以前もこの手の記事の時にコメントしたmcoです。私も第三者と話す時は夫、と使うのですが例えばみゆきさんと話をしている時に、
    「みゆきさんの旦那さんはどうですか?」
    というように話し相手には旦那さん、と使うのですが何となく自分の中では違和感を感じつつもいい言葉が見当たらず。
    人様のパートナーを夫、と呼ぶのも何となく気が引け、畏まった場ですとご主人、とか使うのですが…。
    あとは子供がいる方は〇〇くんパパとかですかね。みゆきさんはどうですか?

    • mcoさん、そうなんですよねー。相手の夫を指す言葉が見つかりません。
      旦那さんがいいとこなんですよね、いまは。
      でも「ご主人」はせめて使わないようにしています。
      どれだけかしこまった場所でも。
      この論点はけっこうみなさん関心高いんですね、意外でした。
      「旦那さん」と読んだ時に、入籍していない人もいるだろうし、正確じゃないんだよなーとはずっと思っているんですが、
      なかなかいい言葉が普及してくれませんね。
      だったらせめて私がブログでは、「パートナーさん」を使おうかな。

  2. こんにちは。以前セミナーに参加させて頂きましたゆげちゃんです。
    フェミニストの母に育てられたので、
    タイトルだけでピンときました(笑)

    ワーママの環境もそうですけど、
    マイノリティで、知られていないがゆえの苦労って沢山ありますよね。

    みゆきさんのブログをよんで、
    なにか感じる方が増えれば
    少しずつ環境は変わっていくのかな~と思っています! 

    ちなみに私も他の人に夫を説明するときの
    名称に悩み【旦那さん】としていますが、
    何かいい言い方ないですかね~?
     

    • ゆげちゃんさん、ワークショップの際はありがとうございました。
      フェミニストの母に育てられる、っていいな~。
      とにかくとにかく、情報、知識がないだけだったんですよ、私は。そしていまだってまだまだ、知らないだけで被っているものもあるんじゃないかな、
      知らないだけで被っている人も回りにたくさんいるんじゃないかな、と思って。

      相手の夫を指す言葉、「パートナーさん」を本来は使いたいんですが、それだと通じないことが多いです。
      「は?」ってなります。
      なのでやっぱり私も、「旦那さん」がいまはいいとこかな、と。

  3. 私も「旦那」という言葉に違和感を感じつつ、だけどそれが主流だよなぁ…と思い、「旦那(何となく丁寧な言い方かもしれない、という理由で時には「主人」とも)」を使ってます。
    何だか自分達を卑下するような表現をしてしまいがちですよね、私達。
    その方が奥ゆかしさを感じられるからなのかなぁ…と思ったりしますが。
    他にも、「子どもと遊んでもらってる(自分の子どもなんだから遊ぶのは当たり前)」とか、「飲み会に参加させてもらう(何で母親だけ夜の外出に許可がいるの?)」とか。

    • さつこさん、そうなんですよ、主流なんです。
      そしてまだまだ「主人」も主流です。特に丁寧なかしこまった場でも、私はぜーったいに「主人」は使いません。
      主人て、私従ってる人???ってなるので。
      謙遜が美しい、特に女性は、という環境なのでそういうことになるのかもしれませんね。
      徐々に変わってきているとは思いますが。

  4. わー、おんなじこと思ってました!
    言葉ってあなどれないですよね。
    私も人と話すときは夫を使いますし、「〜してもらう」も使わずなるべくフラットに聞こえるように気をつけていますが、なかなか難しいです。旦那さんの方がカジュアルな響きですよね。
    高校生のときから仲の良い女友達に、何も考えずに「彼氏」できた〜?とこれまで何度も聞いていましたが、最近LGBTとカミングアウトされました。何年も彼女に嫌な思いをさせてしまってたと思うと涙が出ました。
    マイノリティの気持ちは当事者にしかわからないけど、知ろうとする気持ちが第一歩ですよね。最後の言葉、わたしも座右の銘にしてます。思考が言葉になり、言葉が行動になり、行動が習慣になり、習慣が性格になり、性格がいつか運命になる。言葉は大事!

    • ぷみさん、そうなんですねー。同じこと思っている人やはりいるんですね。
      会話でも、SNSなどでも、みんな「旦那」「旦那」と呼んでいるので、大多数の人はあまり気にしないのかと思っていました。
      わざわざフラットな言葉を使うほうが、なんか怪訝な顔をされることもあったり。
      LGBTにしてもそうですよね、確かに。
      だから本当は「パートナー」という言葉を使いたいんですが、まだまだ浸透していないというか、
      「どういう意味?」となってしまいます。「仕事のパートナー?」みたいな。
      言葉は大事です。すごく。

  5. 大学の時の女性の教授が必ず夫と言っていて、その理由も話していた記憶が。その時からずっと、主人、旦那、夫、など聞くたび、言うたびに色々思ってましたー。逆に、男性は何と呼ぶのが多いのでしょう?妻、嫁、、、私の周りは嫁。というよりヨメという人が多い気がします。

    • よっちゃん、大学でそんな大切なことを教えてもらっていたとは羨ましい。
      ちょうど夫と、男性が呼ぶときの呼び名の話をしていて、
      結局「妻」がいちばんふさわしいんでしょうね。
      「妻」よりも確かに「ヨメ」のほうがいまは市民権を得ているというか、カジュアルな感じに使われているけど、
      女に家と書いて、嫁。すごい言葉だ。

  6. 最近こちらのブログを知り、読み始めたばかりです。
    初めてコメントいたします。
    今回の記事、ずっと、そう!そう!そう!と小さく声に出しながら読んでいました。
    私も、過去、呼称について異を唱えた際に「ヨメやオマエと呼んでも虐げている意図などまるでない」というようなことを夫に言われました。関西なので「嫁、旦那、お前」は普通だと。
    ちなみに、夫は言葉を扱う仕事をしています。なのに、なんと意識の低いことか。ずっとそう思っていましたが、みゆきさんの「男性は社会的弱者になった経験に乏しい」という部分を読んで、そうか!だからか!と目が開かれました。
    が、地域柄、ママ友の間でもこれらの言葉は普通に使われます。お互いの夫の愚痴話では「オマエなぁ〜!何してくれんねーん!」と盛り上がりますから、私も人のことは言えません…。

    • さこさん、当ブログへお寄りいただきありがとうございます。そしてコメントもいただき、とても嬉しいです。
      そう!と声まで出させるような記事が書けてよかったです!
      そうなんですよ。
      「どんな言葉を使っても、そんな意図がなければいいのだ」とよく言う人がいます。
      そこまでに異を唱えたくて、この記事はずっと書きたかったんですが、考えがまとまるまでに時間がかかりました。
      でも「お前」は「嫁」や「旦那」とはまた違うような気もします。
      「お前」も確かに、本来上下関係を想定した言葉ですが、相手が女性だと=「お前」などと決まっているわけではなくて、
      あくまで双方の関係性です。それはそれで別の論点がありますが、
      「本人の努力ではどうしようもない特性(女性など)に付随した呼び名によって、不要に地位を下げること」が今回言いたかったことです。
      さこさんが人のことを言えない、とは思いません。

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