おはようございます。ワーキングマザー・サバイバルのみゆきです。
いつも読んでいただきありがとうございます。
なんだか物騒なタイトルですみません。
今年の4月まで広告代理店で働いていましたが、その時の話です。
例えばお客さんが、こう言います。
「〇月〇日の〇〇雑誌の広告掲載しなきゃいけなくて、入稿お願いできますか?
無理なスケジュールだっていうことはわかってるんですが、なんとかお願いします。」
よくあることです。
社内の事情、偉い人の事情、マーケティング担当者と媒体社との話、いろんな背景があって、普通ならやらないような無理なスケジュールでの広告掲載の話。
まぁでも、それを言っている担当者の方の立場もあるし、もちろん『もっと早く言ってよ~』っていうのはお互い百も承知で、っていう話です。
それを受ける営業としては、『断るわけにもいかない』話です。
広告の掲載は、掲載日より前に広告データを媒体社に送る締め切り日があって、その日までに広告のデータを作るわけです。
手順としてはいろいろありますが、いずれにしてもデザイナーさんたちの協力を取り付けに行きます。
そんな時、デザイナーさんたちの反応は2種類に分かれます。
「あー、無理」
最初から無理を承知で言っているわけですが、取りつく島もなく却下する人。
一方、こういう人。
どうしたらできるか、何ならできるか、を考えて提案してくれる人。
広告代理店とは言っても外資系なのか、その会社なのかわかりませんが、ブラックなことは基本しません。
デザイナーさんが徹夜しさえすれば済む、特急料金もらってやる、ということはそもそもしない方針でした。
そんな中で、『できるか、できないか』ではなく『どうしたらできるか、どこまでならできるか』
その視点を持ってくれている人だと話が早かったです。
最初の「あー、無理」と言う人には、
「どうしたらできるか、を一緒に考えて欲しいんですけど」
と言って話を引き出していました。
男性の育休にしても、ワーママの夫たちにも、
そういう姿勢が欲しいんだよ、クソッタレが…という話です。
(口が汚くてスミマセン…)「オレの職場は育休なんてとれない」「みんな残業してるのにオレだけ早退なんてできない」「出張も転勤も断ったら出世できない」「仕事が多すぎて早く帰れない」
男女の賃金格差、メインは出産後の話。
出産前、もしくは出産しない女性たちの賃金や職場での待遇には、そこまで格差が大きくないと言います。
しかし女性が一旦出産してしまうと、そもそも両立できずに会社を辞めてパートタイムで働いたり、いわゆるマミートラックに追いやられたりして、その格差がエグイほど広がることに。
子育てしながらの仕事は、誰がやったってチョー大変です。
家事&子育ての負担を夫婦半々で負担したとしても、それでもなお大変なプロジェクトだと思います。
それなのに結果的に、妻ひとりがその大きな負担を背負ってヨロヨロ歩いていることに、行き場のない憤りを感じます。
「どうしたらできるのか」
それを考えているのは妻ばかり、な気がします。
そんな状況に、当の妻すら疑問を感じていなかったりすることにも、私は勝手に怒りを覚えます。(いちいち言いませんが)
『嫁が欲しい』と思っているのはみんな一緒
先日たまたま週末の1時間、どうしても用があって夫に子供らと晩御飯の支度を託して出かけました。
子供たちと約束したお土産を買って帰って、子供らはもうお風呂に入っていてご飯が用意されていて、
『天国か?』と思いました。
『なんて楽なんだろう』と。
子供の世話にコミットしてくれて、自分の帰る家をきれいに保ってくれて、ご飯を作って待っていてくれる、
『嗚呼…嫁が欲しい』
と心底思いました。
『お土産買って帰るだけって、超ラクチン』とも思いました。
これを毎日やるとしたら、『ラクしすぎていて申し訳ない』と私なら思うな、とも。
仕事は確かに大変なこともたくさんありますが、仕事なら働くママも同様にやっているわけですから。
例えば今の仕事で、昇進や出世も諦めずに、でも家事&子育ての負担を半分担いながら、生き生きと働くにはどうしたらいいか。
そう考え、創意工夫を凝らしてくれるパパがもっと増えたら、『綱渡りしながらジャグリング』なんていうムリゲーを強いられる女性も減るんじゃないか。
そしてそういう人の中の意識から徐々に、社会の状況って変わっていくものなんじゃないかって。
冒頭の広告代理店でも、若い世代の男性たちにその兆しを見ることはできましたが、もっと欲しいな、って、もちろんうちの夫の中にも、もっと。
『家のこと、子供の世話は女の仕事』
人の中に確かに存在するその固定観念が、クソッタレだっていう話でした。
【ワーキングマザー】が早く死語になればいい。
【working】も【mothering】も、本来もっと自然なことなはず。
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最後までお読みいただきありがとうございます。
ひとりでできることには限りがある。