【リアル外交官の娘】知っているのと知らないのとでは大違いの話

 

おはようございます。

 

私いまは個人事業主でひとりで仕事をしているんですが、

一昨年(2018年)まで会社員をしていました。

その時退社した会社も含めて、

3回、4回転職してきましたが、

半分くらいが外資系です。

 

私自身は、日本で日本人の両親から生まれ、

日本で育ち、高校を卒業して留学して英語を覚えました。

 

しかしですね、外資系企業というもので働くと、

実に、いろんなバックグラウンドの人に出会います。

 

外国人ももちろんなのですが、

日本と海外のハーフやクォーターや、

そして100%日本人でも、海外で生まれた、育った人、

実にとにかく、いろんな人がいるんです。

 

『外』資系と言っても本来いろいろあるんですが、

私は欧米系ばかりで、

偉い人はとにかく欧米人。

そして日本人でも出世して偉くなっている人はいましたが、

とにかく英語がネイティブレベルでしゃべれないと、

一定以上には偉くなれない感じでした。

 

逆に英語がネイティブであれば、

多少若くても、入社したばかりでも、

出世していた印象です。

 

そうだな、とりあえずの英語でマネージャークラスにはなれるけど、

役員クラスにはなれない感じ、でしょうか。

役員クラスはとにかく、

本社やアジアとの連携を取る役、という感じだからだと思うのですが。

お客さんも外資が多いわけで、

そのお客さん側の偉い人も外国人になると、もう、

とにかく出世するためには、帰国子女、または、

ネイティブレネルの英語、が前提でした。

 

つまり私は、

 

『帰国子女、いいなー…』

 

と思っていたんですよ。

 

生まれた時から英語も日本語も喋れて、

入社したばかりなのに社長と話が弾んでいたりして、

 

『帰国子女』

 

ってなんか、

それだけでかっこいいじゃん。

 

って、思っていたんです。

 

帰国子女とはつまり、

親の仕事の都合で海外で生まれたり育ったりしていたわけで、

おそらく経済的にも恵まれている人が多かったと思います。

 

リアル外交官の娘もいました。

漫画でしか見たことなかった、【外交官の娘】。

彼女はスペイン語圏の国で生まれ育っていたので、

生まれた時からトリリンガル。

名前も海外っぽくてかっこよくて、

なんかとにかく、

 

『いいなー…』

 

ってね。

 

『羨ましいな~

うちのお父さんも外交官だったら、

かっこよかったな~…』

 

なんて。

 

しかし聞いてみると、

そんなカッコイイことばかりでもないと、

本人たちから聞きました。

 

まず、自分でも自分がどこの『出身』なのか、

よくわからない。

 

スペインで生まれて、

3歳でコロンビアに引っ越して、

現地のインターナショナルスクールへ行って、

中学からカナダ、

大学はアメリカで行って、

親が日本に帰ってきたから一緒に日本に来たけど、

日本に住んだことはなくて、

姿かたちは日本人なのに、ちっとも馴染めない。

友達もみんな、途中でどこかへ引っ越してしまうし、

 

「Whare are you from?」

 

という質問になんて答えるか、いまだにわからない。

 

それを彼らは笑って話していましたが、

この本を読んで、そんなに簡単な話でもないのだと知りました。

 

 

 

どこにも帰属意識が持てず、孤独感を感じたり、

『帰る家』や『帰る場所』がないことで、

不安定になったりすると。

どの言語も、『母国語』ではない感覚がするとか。

 

だから、そのような『サードカルチャー・キッズ』同士が集まり、

コミュニティを築くことが必要だったり、するんだそうです。

 

私は、この本を読むまでどこか、

 

『でも結局は、恵まれてるじゃん。』

 

と思っていたわけですよ。

優しさの半分は知識だ。

これはどなたかがTwitterで仰っていて、

その時この、『サードカルチャー・キッズ』のことを思い出しました。

 

知ってさえいれば、

帰国子女であることを単純に「羨ましい」と言わずに、

知らずに彼らを落胆させずに済むわけです。

 

いろんな状況の人に、

いろんな大変さ、辛さ、楽しさがあり、

それを知ることで、

『優しく』なれるなら、

もっと知りたいなと、思いました。

 

まだまだ知らないことのほうが多くて、

知らずに傷つけてしまうことも多いですが、

本を読んで優しくなれるなら、

もっと読みたいのです。

 

 

 

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